過去の自由研究指導例です。「アルカリイオン水のあじくらべ」(無断転載禁止)
「はじめに」でなぜこのテーマを選んだのか書いてあります。
ーあたらしいいえにひっこしたらアルカリイオン水のすいどうがありました。みんなは、おいしいおいしいとのんでいました。水にもあじがあるのかなとおもいました。-
この子の家族が本当に水の味がわかっておいしいと言っているのか調べるために、実験をしてみたらと提案し、実験の方法を一緒に考えました。
コップに三種類(ただの水どう水、アルカリイオン水、さんせい水)を入れ、目隠しをして飲むという実験を、飲む順番を入れ替えながら一人につき三回やることにしました。まず自分がやってみて、その結果が「けっかはっぴょう」に書いてあります。
ーわたしは三回ともアルカリイオン水が一ばんおいしいとおもったことがわかりました。そして、さんせい水が二ばん目においしいとおもったことがわかりました。-
ところが、この子のお母さんが酸性水は身体に悪いと書いてあるのを見つけたので、実験を変更。アルカリイオン水の強と弱、浄水の三種類で実験をすることにしました。その経過は書いておくように言いました。
ー「けっかはっぴょう」 ぜんっぜんばらばらのけっかでした。三回ともおなじじゅんでおいしいと言った人はいなかった。ー
実験の結果をまとめるために点数化して表にするよう指導し、一緒に考察もしました。
ーこのじっけんでわかったこと。アルカリイオン水のほうが浄水よりおいしいとおもったけど、ちがいはなかった。
二つのじっけんでわかったこと。 アルカリイオン水は水どうの水よりおいしいけど、じょう水とはかわりない。さんせい水も水どう水よりおいしいー
感想はとにかく自由に、何でもいいから感じたことや思ったことを、そのまま書くように言っています。
ーじっけんをして さいしょのじっけんのときはぜんぶおなじだったのに、あとにやったじっけんはあたらなかったからふしぎだった。さいしょのじっけんのとき、せいかいだったからうれしかった。ー
気づいたことはメモとして最後に付け足しておきました。こうした自由な感想、ちょっとした気づき、ひっかかったこと、違和感などが今後の「知りたいこと」につながる非常に大切なものなのです。
ーメモ ①水をのんでいるうちにまずくなってくる。②じっけんのまえに食べものを食べるとあじがわかりにくいー