8月2日 多読学会に参加してきました。
いろいろな先生の多読授業の実践とその結果の報告を聞かせていただきました。
公立小学校でも多読を取り入れ始めたところがあり、その小学校の校長先生の発表がありました。
1、2年生は歌や読み聞かせで、外国語のリズムを楽しみながら、英語への意欲を高めてあげることが中心。低学年の子どもが自分で多読の本を読んだりCDを聞いたりすることは不可能。
3、4年生ではアメリカンスクールの子どもとの交流の機会をもち、英語学習への意欲を高めながら授業でシャドウイングや歌を取り入れた多読授業をおこなっている。自分に合った絵本を選ぶ能力を高めることも大切。
5,6年では読み聞かせ、シャドウイングを楽しみながら実践。やはり絵の力が必要。おすすめの絵本を紹介し合うなどの活動もおこなっている。英検5級、4級にチャレンジする子がいて、まぁまぁの結果を出している。
ーという内容でした。
少人数でやっているか、一斉授業でやっているかの違いは大きいとも思いますが、勉強になりました。
我が子にいろいろやらせてみてつくづく思うことですが、「やれば英語がみるみる上達する」魔法のような勉強法は、この世のどこにもありません。
英語をモノにするには、(精神)年齢や能力にあった適切な教材・メソッドを毎日コツコツと何年もやること、それしかないです。
その点多読は「毎日コツコツと何年も」しかも楽しく続けられる、とても良いメソッドだと思います。日本の英語の教科書は文章の量が少ないので、そういう部分を補完できるところも良いと思います。
ただ英語が全然読めない書けない小学生に、多読を、しかも一斉授業でやらせるのは難しい部分があるんだろうと思いました。やはり多読を始める前に、ある程度の文法知識や、単語力をつけてあげること、そして個別的な指導が必要なのではないかと思います。
今は、子ども用の楽しくできるよう工夫された英語のドリルやワークブックが沢山あるので、そういったものを併用しながら、英語の絵本の読み聞かせ等、英語を楽しむ体験を積み重ね、時期をみはからってゆっくり多読に進むことが重要なのではないかと感じました。