プラナリアを切る実験

早いものでもう6月。

ついこの前「志望校に合格しました」と清々しい表情で報告に来てくれた子を嬉しくお見送りしたばかりなのに、月日がたつのはあっという間ですね。

 

さて、成城楓塾では毎年GW明けからプラナリアを切る実験をやっています。プラナリアは2つに切ったら2匹に、3つに切ったら3匹になって再生するという凄い生き物で、子どもの一番最初の生物の実験にぴったりだと考えているからです。

プラナリアはきれいな水に生息している生き物です。川の中の石を拾って裏側をよーく見るとプラナリアがニョロっとうごめいています。その石を水の中でそっと振るとプラナリアが落ちてきます。

今年は野川で採集してきました。

連れ帰ったプラナリアは、しばらく断食させます。そうでないとプラナリアは自身の胃液で体が溶けてしまうのです。

一週間経過したら、いよいよプラナリアを切る実験を始めます。既に経験している子の手技はやはり上手です。初めてやる子にやり方を教えてあげたりしていましたね。

切ったプラナリアはシャーレに移します。しばらくの間こちらに来る度に自分が切ったプラナリアを虫眼鏡で観察してもらいました。懐中電灯の光をあてて光への反応を見て眼が再生したかどうかも調べます。

今年も全てのプラナリアがちゃんと再生していました。

それぞれの子に自分が切ったプラナリアが動いているのを確認してもらってから野川に返しにいきました。切っても切っても再生するプラナリアという生き物の不思議さを感じてくれれば大変嬉しいです。