コロナが流行る前は毎年GW明けにプラナリア観察を行っていました。ここ2年ほど休止していたのですが、今年はやってみることにしました。
GW中に八ヶ岳の清流でプラナリアを3匹採集。
※でもプラナリアは意外とどこにでもいるのです。成城の三ツ池のあたりや野川公園内の川でも採ったことがあります。
プラナリアの容器にプラナリアを採取した川の石を拾って入れました。これは何年か前に子ども達と一緒に成城でプラナリア採集をした時に子どもから出たアイディアです。
成城楓塾でプラナリアの観察をする時に気を付けていることは、まず無理強いしないことです。興味がある子が楽しんでくれたら良いと思います。
プラナリアには寄り目の目があり、そのせいか何となく可愛らしいと感じる子もいるようです。スケッチして名前をつけてくれた子もいました。さて、一週間絶食させたプラナリアを氷の上にのせてカッターナイフで切断します。
まず氷の上にプラナリアを乗せるためにスポイトで吸い取るのですが、ここからもう難しいです。やっと吸い取って氷の上に乗せたプラナリアは本で読んだように静かにしてくれないので、なかなかうまく切れません。子ども達は頭を寄せ合ってワーワー大騒ぎです。
やっとの事で切り分けた黒っぽい粒のようになったプラナリアが、直後から動いているのを観察しました。やがて3匹のプラナリアは8匹に増えました。
今度は餌のレバーをあげてみました。プラナリアがスーッと寄ってきてレバーの中に頭を突っ込んでいるところを観察しました。そうこうするうちにもう6月。切っても死なないプラナリアですが暑さには弱いので、これからは冷蔵庫に保管して、機会があったらなるべく早くの故郷の八ヶ岳に返してあげる予定です。
楽しい遊びの感覚の中で、プラナリアのように本当に小さな生き物なのに意外に実験に手こずったことや、米粒の4分の1くらいに切り分けた肉片がシャーレの中で蠢いている怖いくらいの再生力、そんな不思議な生き物がちょっと探せば身近にいるんだという事等が心に残ってくれれば嬉しく思います。
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