成城楓塾では子ども達に、「学校の図書室にいるくらい」の感じでちょっとだけ周りに気を遣って過ごしてねとお願いしています。
本を読みたい子、トランプをやりたい子、勉強をやりたい子・・・いろいろなやりたい事を抱えた子が、限られた空間で一緒に過ごすのが学童保育。
ともすれば賑やかすぎる空間になる可能性もあるでしょう。
でも一人一人が自分のやりたい事をやりながら同時に、少しずつ周囲をおもんばかることで、みんなが居心地よく楽しい時間を作りあげることもできる。
そういう時間を体験してほしいから「図書室くらい」ルールなのです。
ですからそこにあるのは、けっして「シーッ!静かに・・・!」みたいな神経質な空気ではなく、思いやりと譲り合いの心が行き来する空間です。
思えばずいぶんと高度なことを求めているのかもしれませんね。
相手の存在を認めながら自己実現もする。
言い換えれば、多少のことは流しつつ自分もまぁまぁやる(笑)という感じでしょうか。
〝多少のことは流しつつ” の部分にも、〝まぁまぁ” という部分にも、多かれ少なかれ葛藤が生じる事はあるでしょう。
でも葛藤のない人生はあり得ません。
娘たちの受験をみていて、入試には学力だけでなく心の強さも求めらられていることをひしひしと感じました。
世の中は強く聡明なリーダーの資質を持った子を探しているのだと。
心の強さがなければ何をも成し遂げることはできません。そして何より心の強さがなければ自分自身を幸せにすることができません。
日々の生活の中でのさまざまな体験を、強く優しく柔らかい心を育くむ糧とし、世界から求められる人に成長していってほしいと成城楓塾は願っています。
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