学習意欲の源泉

夏休みを前に楓塾の卒業生さんから嬉しい近況報告をいただきました。

英語で科学を学ぶプログラムの一年目を修了したこと。

中学に入ってから始めたロシア語の勉強を(このご時世をものともせず)続けていること。

この夏休みには小学校の時から興味を持っていた地政学の講義を聴講することにしたこと。

合気道とブラスバンドの部活にも楽しく取り組んでいること。

御三家の私学に通っているのですが成績も上々なのだそうです。

元気いっぱい自分の学びたい事をのびのびと勉強している様子が目に浮かび、本当に嬉しく思いました。

 

彼のやっていることは誰かに勧められたことではありません。

小学校の時から、中学に入ったらやりたいと楽しみにしていた事なのです。

小学生がロシア語や地政学を勉強したがっていたと聞くと驚く人もいるかもしれませんが、小学一年生の時から彼を見てきた私達は、彼がそういう事に興味を持つのは自然の流れと受け止めていました。

とにかく一つの疑問をどうしてなんだろうと何週間も考え続けられるお子さんでした。そうやって幼少の時に抱いた疑問のいくつかが、いまだ彼の中に大切な宿題としてあるのでしょう。彼は自分なりの方法でその答えに迫りたいんです。

つまり彼の中の「宿題」が、彼の自主的な学習意欲の源泉となっているのだろうと思います。

素敵ですよね。

情報や選択肢があまりにもあり過ぎて、かえってストレスが生じたりする事も多々ありがちな中、こうした「自分の宿題」を持っている事は、とてもとても大事なんだなと改めて思いを至した次第でした。

これからも応援していますよ!

自信をもって自分の道を進んでね!!!

 

 

 

※このブログ内の写真、文章の無断転載を禁じます。

 

 

プラナリア観察

コロナが流行る前は毎年GW明けにプラナリア観察を行っていました。ここ2年ほど休止していたのですが、今年はやってみることにしました。

GW中に八ヶ岳の清流でプラナリアを3匹採集。

※でもプラナリアは意外とどこにでもいるのです。成城の三ツ池のあたりや野川公園内の川でも採ったことがあります。

プラナリアの容器にプラナリアを採取した川の石を拾って入れました。これは何年か前に子ども達と一緒に成城でプラナリア採集をした時に子どもから出たアイディアです。

成城楓塾でプラナリアの観察をする時に気を付けていることは、まず無理強いしないことです。興味がある子が楽しんでくれたら良いと思います。

プラナリアには寄り目の目があり、そのせいか何となく可愛らしいと感じる子もいるようです。スケッチして名前をつけてくれた子もいました。さて、一週間絶食させたプラナリアを氷の上にのせてカッターナイフで切断します。

まず氷の上にプラナリアを乗せるためにスポイトで吸い取るのですが、ここからもう難しいです。やっと吸い取って氷の上に乗せたプラナリアは本で読んだように静かにしてくれないので、なかなかうまく切れません。子ども達は頭を寄せ合ってワーワー大騒ぎです。

やっとの事で切り分けた黒っぽい粒のようになったプラナリアが、直後から動いているのを観察しました。やがて3匹のプラナリアは8匹に増えました。

今度は餌のレバーをあげてみました。プラナリアがスーッと寄ってきてレバーの中に頭を突っ込んでいるところを観察しました。そうこうするうちにもう6月。切っても死なないプラナリアですが暑さには弱いので、これからは冷蔵庫に保管して、機会があったらなるべく早くの故郷の八ヶ岳に返してあげる予定です。

楽しい遊びの感覚の中で、プラナリアのように本当に小さな生き物なのに意外に実験に手こずったことや、米粒の4分の1くらいに切り分けた肉片がシャーレの中で蠢いている怖いくらいの再生力、そんな不思議な生き物がちょっと探せば身近にいるんだという事等が心に残ってくれれば嬉しく思います。

 

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謹賀新年

初春のお慶びを申し上げます。

成城楓塾は今年もお子様に上質な放課後時間をご提供出来ますよう

より一層努力して参る所存でございます。

ご指導ご鞭撻の程

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2022年元旦

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

成城楓塾の冬休み2022

成城楓塾では年末年始(12月29日~1月3日)を除く月曜日から金曜日、朝8時から夜11時までお子様のお預かりを承っておりますので、どうぞご利用下さい。月に1回、週に1回、また不定期のご利用も承っております。

定員は原則として一日六名様。いつも通り明るく静かな環境をご用意してお待ちしております。

また成城楓塾では英語多読教材を多数取り揃えています。ご興味のある方には多読経験者である保育者が多読の支援を致します。(料金は特にかかりません。)

保育中は手洗い、換気、マスク着用、消毒を徹底するようにしています。また勉強中、食事中はアクリルパーテーションを使用しています。さらに最新の空気清浄機を稼働させてコロナ対策に努めています。


お子様お一人お一人が、工作や読書を楽しんだり英語多読や学校の宿題、塾の課題に取り組んだりしながら充実した一日が過ごせるよう、保育者二名で丁寧にサポートさせていただきます。塾などの中抜けもご相談ください。(中抜けしている間の料金はかかりません。)

お昼ご飯、おやつ、夕ご飯のオプションもご利用ください。

アクリルパーテーションを使用して感染予防に努めながら、楽しく美味しいお食事タイムを心がけております。

 

 

日頃の活動の様子はhttps://twitter.com/seijokaedeでも発信しています。そちらもどうぞ御覧ください。お問い合わせはtakako.y.kato@gmail.comまでお願い致します。

 

 

工事のお知らせ

保護者様各位

一階の床暖房工事のお知らせ

平素より成城楓塾をご利用頂き誠に有難うございます。

この度成城楓塾では、お子様により快適に過ごして頂けるよう、一階フロアにも全面的に床暖房を敷設する事と致しました。

11月15日(月)から18日(木)現状の床の上に新しいフローリングを敷くリフォーム工事が入ります。

その間、一階と三階が使えなくなりますが、お子様達がいつも過ごしている二階フロアは平常通り使用する事ができます。

また一階を通り抜ける際は保育者が付き添って安全に配慮致します。

四日間、ご不便をおかけする事になりますが何卒ご理解の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

 

 

 

 

 

成城楓塾のハロウィン2021

おかげ様で今年もハロウィンウィークを無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた皆様には心より御礼を申し上げます。

毎年恒例となったコスチュームをつけて普通に宿題やピアノをやるアクティビティ(?)十分に非日常感を味わってくれたようで、特に低学年のお子様はとても楽しそうでした。先生も魔女になりました。

おやつもハロウィンぽく・・・さらにお子様達が盛り上がるのが夕方になってから。

電気を点けずキャンドルライトと、お子様一人一人に装着してもらったヘッドライトの灯りで過ごしてもらいました。

いつもよりワクワクしながら勉強する子ども達。暗くした階段を「みんな!冒険に行こうぜ!」と言っておりて行く子ども達。

それぞれのお子様の頭の中で、この階段がどんな場所につながったのでしょうね。

魔法の国かな?ジャングルかな?

成城楓塾のハロウィンナイトは子ども達の豊かなイマジネーションが加わって完成するのですよね。

 

ささやかなハロウィンでしたが、お子様の楽しい思い出の一つになってくれれば幸いです。

「成城楓塾の緊急事態宣言」段階的緩和のお知らせ

保護者様各位

平素より成城楓塾をご利用頂き誠に有難うございます。

東京都の緊急事態宣言解除に伴いまして、成城楓塾の緊急事態宣言も段階的に緩和する事と致しました。

まずゾーニングを解除して、お子様には緊急事態宣言前と同じように自由に過ごして頂くことに致します。

また、定期利用以外の方のご利用を再開させて頂きます。

その一方、不織布マスクの着用を変わらずお願い致します。

個食は今しばらく続行致します。

以上、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

 

すみれ先生の”じっくり国語指導”

この度、立派な梨と、ご丁寧なお手紙を頂きました。

毎年夏休みに楓塾にいらっしゃるトリリンガルのご兄妹の保護者様からご恵送頂いたものです。

この夏お母様からのご依頼で、すみれ先生が国語指導をさせて頂きました。

すみれ先生の国語の指導は、まず、すみれ先生自身が問題文をじっくり読み、背景知識をしっかり下調べをするところから始まります。

それからお子さんと一緒に問題文を読みながら、じっくり解説が始まるのです。

すみれ先生は国語の教員免許状を持っています。(中学高校ですが)

また日頃から小説や社会学、哲学書等々、さまざまな本を深く読み込んでいるすみれ先生の解説は、問題集の巻末に載っている解説文とは一線を画すものがあり、何だかとても面白いのです。子ども達にとってもこの解説タイムが楽しかったようで、いつも集中して聴き入ってくれました。

それから難しい読解問題がスムーズに解けるように、時には「問題を解く為の問題」を手作りしてやってもらうこともありました。これもなかなか好評のようで、問題が増えると言って嫌がっている様子は全くありませんでした。

こうしたすみれ先生の努力の甲斐あって、そのお子様は短い間に問題集を二冊、楽々と仕上げていました。

もともとしっかり日本語力があったのですが、二冊目の問題集が終わる頃には問題文の読み方が格段にスムーズになってきましたし、問題を解く時間も早くなる等、目に見えて国語力がアップした様子があったので大変嬉しく思っていました。

さらに、このように心のこもったお手紙まで頂き、教師冥利につきるというものです。

こちらこそ、どうも有難うございます。

来年もまた是非来てね。

 

 

 

成城楓塾 緊急事態宣言のお知らせ

          成城楓塾 緊急事態宣言のお知らせ

平素より成城楓塾をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

新型コロナウイルスのデルタ株による第五波の中で新学期を迎えることに伴い、お子様の間での感染の蔓延も懸念されます。成城楓塾では、これまでも感染防止に最大限の注意を払ってまいりましたが、クラスターが発生することを完全に防止することは相当に難しいと考えております。

この状況下、何とかお子様に安全に過ごして頂けるよう、この度、成城楓塾も緊急事態宣言をさせて頂き、新たな対策を導入致します。

まず、一定期間、新規の生徒様の募集を停止し、定期利用のお子様のみのお預かりとさせて頂きます。

また来室されたお子様一人一人にスペースを割り振らせて頂き、保育中はそこで勉強、読書等をしながら静かに過ごして頂きます。(各スペースの写真は以下に掲載致しております。) 室内に二酸化炭素モニターを設置し、基準値を超えた場合には換気を行います。

お子様には、大声を出すこと、割り振られたスペース以外の立ち入りを控えて頂きます。その旨お子様に十分にご説明頂きますようくれぐれも宜しくお願い申し上げます。

食事はそれぞれのスペースで個食して頂きます。

多読は保育者がそれぞれのスペースに赴いて行います。

ピアノ指導も、可搬性のある88鍵電子ピアノCASIO Priviaを使用し、保育者がそれぞれのスペースに赴いて行います。

保護者様におかれましては、以下の通りご協力を改めてお願い申し上げます。

まず、咳、鼻水、倦怠感、発熱等の症状がある場合は、必ずお休みして下さい。

ウレタンマスクは感染予防効果が十分ではありませんので、必ず不織布マスクの着用をお願い致します。お子様にもその旨ご説明頂き徹底をお願い致します。

筆記用具のご持参をお願い致します。

成城楓塾の緊急事態宣言中、他のお子様との遊びができなくなるため、持参される教材、読書用の本、図画工作道具、一人遊びができる遊具等のご配慮をお願い致します。不本意ではございますが、緊急事態宣言中は、ゲーム機、遊びの為のタブレット等の持ち込みも可と致します。

また、ご本人様はもちろん、ご家族、お子様の学校等で陽性者が判明した場合は、速やかに情報共有をお願い致します。当方と致しましても、万が一関係者に陽性者が判明した場合は、速やかに情報共有させていただきます。

以上を令和3年8月23日より実施し、お子様のご様子をみながら随時改善を重ねてまいりたいと考えております。

何卒ご理解、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

スペース1
スペース2
スペース3

 

スペース4
スペース5
スペース6

低学年のお子様には、主に保育者の目が届きやすいスペース1~4を使って頂こうかと考えております。

 

リーダーシップ

夏休み中、保育時間が長時間になる時は、みんなで映画を観る事があります。

その時、どんな映画を観るのかは保育者が提案することもあるのですが、お子さん達の様子を見て、みんなで話し合って決めてもらう事もあります。

先日、子ども達で決めるように言った時のこと、これがびっくりの連続でした。

「6人で話し合ってるとなかなか決まらないから3人3人に別れて話し合おう」(えー頭いいなぁ!)

「じゃあ男の子と女の子に別れようか?」(ふむふむナルホドね)

「そうすると男の子向け、女の子向けって意見が2つになって最後どっちにするか多分決めにくくなるから男子と女子と混ざった3人3人になった方がいいよ」(おぉっ凄い!)

「まず怖いのか、冒険ものか、ヒーローものか、動物ものか、決めた方がいいんじゃない?」(うん 確かにそうだよね!)

こうして2グループに分かれて話し合った結論は…

「動物もの!」

「じゃあ動物ものでおススメなんかある? それどういう映画?」

と、さらに話し合いを進め、結局この日は二年生さんが自分の押しの映画の内容を頑張ってプレゼンして賛同を集め、映画は『ベンジー』に決まりました。

自分の考えを通す事より、グループみんなが満足できる結果を出そうと頑張っている子ども達に私たちは驚くばかりした。大人でもなかなかこうはいきません。素晴らしいリーダーシップですよね。

こんな話し合い場面だけでなく、普段の子ども達の言動の中にリーダーの資質を感じる事はよくあります。この前は

「じゃあみんな、これから何をしたいか決めよう! まず、もうみんなで遊ぶのをやめたい人は?」

と言った子がいて、おかげでワイワイ遊ぶのに疲れた子が

「じゃあボクは本を読む」

とホッとしたように言えていました。こんな配慮ができるのも立派なリーダーの資質だと思います。

ウノのやり方を知らない年下の子に丁寧にルールを教えてあげている子の後ろ姿を見ながらその説明力と辛抱強さに感心しつつ、こんなリーダーだったら部下は安心して働けるだろうなと想像したり。

ピアノのレッスン中、手を貸そうとしてもその手を跳ねのけて(笑)断固!自分で弾き通そうとするところに頼もしさを感じたりとか。

さてさて話は戻って、映画の話し合い中

「〇〇ちゃんの意見はみんなが聞くのに自分の意見は全員にスルーされた・・・」

嘆いていた子がいたのです。その子もおススメ映画があったのですが、内容をみんなに説明する時に照れてしまって、

「なんか面白い・・・」

としか言わなかったのですよね。他の子のプレゼンにくらべてやはり熱量が少なかった。

ところが翌日また子ども同士で映画を決めていた時、今度はその子が

「ゲームのキャラクターだけど、アニメじゃなくて実写で、ふわふわしてて走るのが速くて可愛い。それを見てたらどうやったら早く走れるのか分かるようになる。誰も死なないから怖くない」

と、前日とくらべものにならないくらい頑張って映画の説明をしていたのです。そしてその日の映画は、その子のおススメの『ソニック』に決まったのでした。

うわーこれも素晴らしい!

これこそ自ら学ぶ力ですよね。

夏休みの成城楓塾は太陽に向かってぐんぐん伸びるひまわり畑みたいです。

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