成城楓塾の冬休み2022

成城楓塾では年末年始(12月29日~1月3日)を除く月曜日から金曜日、朝8時から夜11時までお子様のお預かりを承っておりますので、どうぞご利用下さい。月に1回、週に1回、また不定期のご利用も承っております。

定員は原則として一日六名様。いつも通り明るく静かな環境をご用意してお待ちしております。

また成城楓塾では英語多読教材を多数取り揃えています。ご興味のある方には多読経験者である保育者が多読の支援を致します。(料金は特にかかりません。)

保育中は手洗い、換気、マスク着用、消毒を徹底するようにしています。また勉強中、食事中はアクリルパーテーションを使用しています。さらに最新の空気清浄機を稼働させてコロナ対策に努めています。


お子様お一人お一人が、工作や読書を楽しんだり英語多読や学校の宿題、塾の課題に取り組んだりしながら充実した一日が過ごせるよう、保育者二名で丁寧にサポートさせていただきます。塾などの中抜けもご相談ください。(中抜けしている間の料金はかかりません。)

お昼ご飯、おやつ、夕ご飯のオプションもご利用ください。

アクリルパーテーションを使用して感染予防に努めながら、楽しく美味しいお食事タイムを心がけております。

 

 

日頃の活動の様子はhttps://twitter.com/seijokaedeでも発信しています。そちらもどうぞ御覧ください。お問い合わせはtakako.y.kato@gmail.comまでお願い致します。

 

 

工事のお知らせ

保護者様各位

一階の床暖房工事のお知らせ

平素より成城楓塾をご利用頂き誠に有難うございます。

この度成城楓塾では、お子様により快適に過ごして頂けるよう、一階フロアにも全面的に床暖房を敷設する事と致しました。

11月15日(月)から18日(木)現状の床の上に新しいフローリングを敷くリフォーム工事が入ります。

その間、一階と三階が使えなくなりますが、お子様達がいつも過ごしている二階フロアは平常通り使用する事ができます。

また一階を通り抜ける際は保育者が付き添って安全に配慮致します。

四日間、ご不便をおかけする事になりますが何卒ご理解の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

 

 

 

 

 

成城楓塾のハロウィン2021

おかげ様で今年もハロウィンウィークを無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた皆様には心より御礼を申し上げます。

毎年恒例となったコスチュームをつけて普通に宿題やピアノをやるアクティビティ(?)十分に非日常感を味わってくれたようで、特に低学年のお子様はとても楽しそうでした。先生も魔女になりました。

おやつもハロウィンぽく・・・さらにお子様達が盛り上がるのが夕方になってから。

電気を点けずキャンドルライトと、お子様一人一人に装着してもらったヘッドライトの灯りで過ごしてもらいました。

いつもよりワクワクしながら勉強する子ども達。暗くした階段を「みんな!冒険に行こうぜ!」と言っておりて行く子ども達。

それぞれのお子様の頭の中で、この階段がどんな場所につながったのでしょうね。

魔法の国かな?ジャングルかな?

成城楓塾のハロウィンナイトは子ども達の豊かなイマジネーションが加わって完成するのですよね。

 

ささやかなハロウィンでしたが、お子様の楽しい思い出の一つになってくれれば幸いです。

「成城楓塾の緊急事態宣言」段階的緩和のお知らせ

保護者様各位

平素より成城楓塾をご利用頂き誠に有難うございます。

東京都の緊急事態宣言解除に伴いまして、成城楓塾の緊急事態宣言も段階的に緩和する事と致しました。

まずゾーニングを解除して、お子様には緊急事態宣言前と同じように自由に過ごして頂くことに致します。

また、定期利用以外の方のご利用を再開させて頂きます。

その一方、不織布マスクの着用を変わらずお願い致します。

個食は今しばらく続行致します。

以上、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

 

すみれ先生の”じっくり国語指導”

この度、立派な梨と、ご丁寧なお手紙を頂きました。

毎年夏休みに楓塾にいらっしゃるトリリンガルのご兄妹の保護者様からご恵送頂いたものです。

この夏お母様からのご依頼で、すみれ先生が国語指導をさせて頂きました。

すみれ先生の国語の指導は、まず、すみれ先生自身が問題文をじっくり読み、背景知識をしっかり下調べをするところから始まります。

それからお子さんと一緒に問題文を読みながら、じっくり解説が始まるのです。

すみれ先生は国語の教員免許状を持っています。(中学高校ですが)

また日頃から小説や社会学、哲学書等々、さまざまな本を深く読み込んでいるすみれ先生の解説は、問題集の巻末に載っている解説文とは一線を画すものがあり、何だかとても面白いのです。子ども達にとってもこの解説タイムが楽しかったようで、いつも集中して聴き入ってくれました。

それから難しい読解問題がスムーズに解けるように、時には「問題を解く為の問題」を手作りしてやってもらうこともありました。これもなかなか好評のようで、問題が増えると言って嫌がっている様子は全くありませんでした。

こうしたすみれ先生の努力の甲斐あって、そのお子様は短い間に問題集を二冊、楽々と仕上げていました。

もともとしっかり日本語力があったのですが、二冊目の問題集が終わる頃には問題文の読み方が格段にスムーズになってきましたし、問題を解く時間も早くなる等、目に見えて国語力がアップした様子があったので大変嬉しく思っていました。

さらに、このように心のこもったお手紙まで頂き、教師冥利につきるというものです。

こちらこそ、どうも有難うございます。

来年もまた是非来てね。

 

 

 

成城楓塾 緊急事態宣言のお知らせ

          成城楓塾 緊急事態宣言のお知らせ

平素より成城楓塾をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

新型コロナウイルスのデルタ株による第五波の中で新学期を迎えることに伴い、お子様の間での感染の蔓延も懸念されます。成城楓塾では、これまでも感染防止に最大限の注意を払ってまいりましたが、クラスターが発生することを完全に防止することは相当に難しいと考えております。

この状況下、何とかお子様に安全に過ごして頂けるよう、この度、成城楓塾も緊急事態宣言をさせて頂き、新たな対策を導入致します。

まず、一定期間、新規の生徒様の募集を停止し、定期利用のお子様のみのお預かりとさせて頂きます。

また来室されたお子様一人一人にスペースを割り振らせて頂き、保育中はそこで勉強、読書等をしながら静かに過ごして頂きます。(各スペースの写真は以下に掲載致しております。) 室内に二酸化炭素モニターを設置し、基準値を超えた場合には換気を行います。

お子様には、大声を出すこと、割り振られたスペース以外の立ち入りを控えて頂きます。その旨お子様に十分にご説明頂きますようくれぐれも宜しくお願い申し上げます。

食事はそれぞれのスペースで個食して頂きます。

多読は保育者がそれぞれのスペースに赴いて行います。

ピアノ指導も、可搬性のある88鍵電子ピアノCASIO Priviaを使用し、保育者がそれぞれのスペースに赴いて行います。

保護者様におかれましては、以下の通りご協力を改めてお願い申し上げます。

まず、咳、鼻水、倦怠感、発熱等の症状がある場合は、必ずお休みして下さい。

ウレタンマスクは感染予防効果が十分ではありませんので、必ず不織布マスクの着用をお願い致します。お子様にもその旨ご説明頂き徹底をお願い致します。

筆記用具のご持参をお願い致します。

成城楓塾の緊急事態宣言中、他のお子様との遊びができなくなるため、持参される教材、読書用の本、図画工作道具、一人遊びができる遊具等のご配慮をお願い致します。不本意ではございますが、緊急事態宣言中は、ゲーム機、遊びの為のタブレット等の持ち込みも可と致します。

また、ご本人様はもちろん、ご家族、お子様の学校等で陽性者が判明した場合は、速やかに情報共有をお願い致します。当方と致しましても、万が一関係者に陽性者が判明した場合は、速やかに情報共有させていただきます。

以上を令和3年8月23日より実施し、お子様のご様子をみながら随時改善を重ねてまいりたいと考えております。

何卒ご理解、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ

スペース1
スペース2
スペース3

 

スペース4
スペース5
スペース6

低学年のお子様には、主に保育者の目が届きやすいスペース1~4を使って頂こうかと考えております。

 

リーダーシップ

夏休み中、保育時間が長時間になる時は、みんなで映画を観る事があります。

その時、どんな映画を観るのかは保育者が提案することもあるのですが、お子さん達の様子を見て、みんなで話し合って決めてもらう事もあります。

先日、子ども達で決めるように言った時のこと、これがびっくりの連続でした。

「6人で話し合ってるとなかなか決まらないから3人3人に別れて話し合おう」(えー頭いいなぁ!)

「じゃあ男の子と女の子に別れようか?」(ふむふむナルホドね)

「そうすると男の子向け、女の子向けって意見が2つになって最後どっちにするか多分決めにくくなるから男子と女子と混ざった3人3人になった方がいいよ」(おぉっ凄い!)

「まず怖いのか、冒険ものか、ヒーローものか、動物ものか、決めた方がいいんじゃない?」(うん 確かにそうだよね!)

こうして2グループに分かれて話し合った結論は…

「動物もの!」

「じゃあ動物ものでおススメなんかある? それどういう映画?」

と、さらに話し合いを進め、結局この日は二年生さんが自分の押しの映画の内容を頑張ってプレゼンして賛同を集め、映画は『ベンジー』に決まりました。

自分の考えを通す事より、グループみんなが満足できる結果を出そうと頑張っている子ども達に私たちは驚くばかりした。大人でもなかなかこうはいきません。素晴らしいリーダーシップですよね。

こんな話し合い場面だけでなく、普段の子ども達の言動の中にリーダーの資質を感じる事はよくあります。この前は

「じゃあみんな、これから何をしたいか決めよう! まず、もうみんなで遊ぶのをやめたい人は?」

と言った子がいて、おかげでワイワイ遊ぶのに疲れた子が

「じゃあボクは本を読む」

とホッとしたように言えていました。こんな配慮ができるのも立派なリーダーの資質だと思います。

ウノのやり方を知らない年下の子に丁寧にルールを教えてあげている子の後ろ姿を見ながらその説明力と辛抱強さに感心しつつ、こんなリーダーだったら部下は安心して働けるだろうなと想像したり。

ピアノのレッスン中、手を貸そうとしてもその手を跳ねのけて(笑)断固!自分で弾き通そうとするところに頼もしさを感じたりとか。

さてさて話は戻って、映画の話し合い中

「〇〇ちゃんの意見はみんなが聞くのに自分の意見は全員にスルーされた・・・」

嘆いていた子がいたのです。その子もおススメ映画があったのですが、内容をみんなに説明する時に照れてしまって、

「なんか面白い・・・」

としか言わなかったのですよね。他の子のプレゼンにくらべてやはり熱量が少なかった。

ところが翌日また子ども同士で映画を決めていた時、今度はその子が

「ゲームのキャラクターだけど、アニメじゃなくて実写で、ふわふわしてて走るのが速くて可愛い。それを見てたらどうやったら早く走れるのか分かるようになる。誰も死なないから怖くない」

と、前日とくらべものにならないくらい頑張って映画の説明をしていたのです。そしてその日の映画は、その子のおススメの『ソニック』に決まったのでした。

うわーこれも素晴らしい!

これこそ自ら学ぶ力ですよね。

夏休みの成城楓塾は太陽に向かってぐんぐん伸びるひまわり畑みたいです。

※このブログの文章と写真の無断転載を禁じます。

 

成城楓塾で夏休みを過ごしませんか?

長期休み中の営業時間 

月曜日から金曜日 お盆休み(8月9日~13日)を除く

午前8時から午後11時まで

料金 営業時間内6時間まで3250円 以降延長料金30分/400円

ブッククラブ代3000円/月と施設使用料1000円/月が加算されます。

夏季講習やお稽古で中抜けしている間の保育料はかかりません。

昼食 500円  おやつ 300円  夕食700円

ピアノレッスン 500円

定員 原則として一日6名様

明るく落ち着いた少人数の家庭的な雰囲気の中で、勉強をしたり本を読んだり工作をしたりしながら、自分のおうちに居るように楽しく、くつろいだ時間を過ごして頂きます。

また成城楓塾では英語多読教材を多数取り揃えています。ご興味のある方には多読経験者である保育者が多読の支援を致します。料金は特にかかりません。

英語の本だけでなく小学生に人気の本もたくさん用意しております。

オプションで昼食(500円)、おやつ(300円)、夕食(700円)をご利用頂くことができます。お弁当をご持参される事も可能です。


保育時間中、塾やお稽古への中抜けも可能ですのでご相談ください。中抜けしている間、保育料はかかりません。
成城楓塾最寄りのバス停(都立総合工科高校前徒歩1分)までお子様をお連れしてご指定のバスにお乗せするサービスもおこなっております。料金は特にかかりません。

お問合せはtakako.y.kato@gmail.comにお願い致します。

子どもの成長と発達

中学受験を終えた子がラスト楓に来てくれました。第一志望の中高一貫校に合格してノンビリしていたのかなと思ったら、受験が終わったらすぐにロシア語の講座をとって大人にまじって勉強を始めているのだそうです。うーんいいなぁ!

そんな大きいお兄さんが来てくれると、楓塾の中に小さなさざ波が立つのです。それがまた面白いのですよね。

低学年用の子どもに作った甘口カレーにカイエンヌペッパーをかけて辛くして食べている六年生のお兄さんを見た三年生君。

「先生。僕も辛口にする」

「あれ、貴方いつも甘口のまま食べているんじゃない?これかけるとすごく辛くなっちゃうのよ」

「平気だよ。」

で、その子はいつもよりずーっと辛いカレーをお水をガブガブ飲みながら必死に食べていました。

そんな中、話題は投資の話に...。なぜならその六年生君の興味は世界の富の再分配。経済の仕組みに関心があるのです。

六年生君 「それで先生やっぱりコロナショックで株は下がったんですよね」

私 「確かに一時ほとんどの株がドーンと下がったけどね、その後に上がった銘柄もたくさんあるのよ。例えばズームはコロナになってから使う人が増えたでしょ、そういう会社の株は...」

すると黙って聞いていた三年生君が

「えぇ?株はまだ上がっていないはずだよ?」

なーんて頑張って話に割り込んでくるのです。普段とてもマイペースなお子さんなので、こういう側面があったのかと驚くやら微笑ましいやら。こういう刺激で世界が広がるのも良いですよね。

普段から生き物に興味があって、特に海の生物にとても詳しい成城楓塾の三年生君が、いろいろな種類の深海魚を綺麗に凍らせて標本にして持ってきてくれました。

どれも見たこともない変わった魚ばかり!そしてその子が一つ一つの名前や特徴を調べて教えてくれたので、ただ眺めるよりも断然面白い!みんなでひっくり返したりつっついたりしながら大いに盛り上がったのでした。

その時の様子を成城楓塾のSNSに投稿したところ沢山の方々にご覧になって頂けたようで、中にはより詳しい魚の名前をコメントしてくださった方もいらしたのです。

素晴らしい事だなと思いました。

この子はもう研究の世界に足を踏み入れたって事じゃないのかな。  研究ってこういう風に調べて発表して、意見をもらってまた考えてというコミュニケーションで進めていくものだと思うのです。大きくなったら海洋生物に関わる勉強がしたいと言っている生き物博士君。それがどんな方向に変わろうとも、これからも好きな事をどんどん追求してほしいですね。

成城楓塾でピアノを始めたばかりの2年生君。ちょっと難しい曲だったので、翌日にもう一度チャレンジすることにしました。すると次の日、前の日に出来なかったところがスムーズに弾けるようになっていたのです。

ピアノは楽譜から音階とリズムを読み、リズムを守って左右の指を一本ずつ別々に動かす、メロディーを感知する等々、生まれて初めてやる事ばかりを同時にやらなくてはいけないので、最初はかなりの負荷がかかります。

悪戦苦闘している子どもを見ていると、脳が存在しない回路を作ろうとしているのがよく分かります。その子が翌日に自然に弾けるようになっていたのは、寝ている間に脳が新しい回路を完成させたという事なのですよね。

気を良くしたその子は、保護者様の上手なリードもあって家でもピアノを毎日練習するようになりました。

ピアノに限らず子どもには、こういう事象がよく見られます。

見ていて(あ、今 凄いことが起きている!)と思うことがたくさんあります。

やはり子どもの時期の成長力は一生の中でも格別なもので本当にたくましいものです。

新しい回路を脳の中でのびのびと張り巡らせていくということは、(できる限り楽しい面白いをベースにした)自然な負荷とそれをやり遂げた達成感を小さな雪玉として、これを大切に大きな雪だるまにしていくような感じなのかなと思っています

この春から一年生さんも加わって賑やかな成城楓塾です。これからも一人一人の健やかな成長を見守りながら過ごしていきたいです。

今年度もどうぞ宜しくお願い致します。

※このブログの文章と写真の無断転載を禁じます。

おめでとうございます。

中学受験を終えた生徒さん達から嬉しい報告を頂いています。一年生の時から見ていたお子さん達だったので今年も感慨はひとしおでした。

毎年思うのですが、成城楓塾のお子さんは本当に、そのお子さんの個性に合ってるなと思う中学に進学されています。

今年のお子さん方のそれぞれの進学先を伺った時もやはりそう思いました。

スポーツが大大大好きで、大きくなったらラグビー選手になりたいと言っていたお子さんは、ラグビー部がある中学に進学したいと話してくれていたのですが、見事その希望を叶え、文武両道のラグビーの強豪校に行く事になりました。

おっとりした無邪気で天衣無縫な性格で、受験勉強を始めた頃は勉強が多すぎると泣いたりしていましたが、いつのまにかラグビーがやれる学校に行きたいという目標に向かって自主的に勉強に取り組むようになってきました。ご両親の愛に守られながら受験勉強を通して心も体も逞しく成長しているのをはっきりと感じていました。

とにかく真面目でコツコツタイプだった女の子は、大手塾ではなく自主勉強中心の塾でマイペースを貫き有名大学付属校に合格。オシャレでお嬢様っぽい雰囲気の彼女にぴったりな学校です。他に受けた学校も全部受かったと嬉しそうに教えてくれました。これは本当にすごい事です。よほどしっかりとした実力があっての事でしょう。

その子は以前

「私のママはテストでどういう点が出ても絶対に怒らないの。ずっとそれが普通だと思っていたけど、友達の話を聞いてそうじゃない子も多いって気がついた。なんでテストの点が低いと怒られるのかなーって不思議なんだよね。」

と話してくれた事がありました。一年生の頃から自主性やメンタルが健やかに自然体で成長しているのをいつも感じていましたが、ご家庭の雰囲気が培ったものなのでしょう。

小学一年の頃からじっくりゆっくり、驚くほど深く物を考えるタイプだった子は受験直前期の1月にも成城楓塾に来てくれました。勿論受験勉強もやっていたのですが、書き初めをしたり(校内の書道展で銀賞をとっていました。)漫画を読んだりしながら、いつもと変わらずのんびり過ごしていました。

その時

「自分は受験生に知識量とかスピードを求めてくる学校より、しっかり考えられるかどうかを求めてくれる学校に行きたい。だからこの学校を受ける。他に魅力を感じる学校はないから、この学校しか受けない。」

と言っていました。そして

「今、一番世界に必要なのは富の再分配。それを実現する為に自分はまずいろんな社会システムや思想の勉強をしたい。それぞれの思想が生まれた背景にはその国の歴史や気候、地形とかの影響があると思うから、中学に入ったらその国の言語を勉強してその国に行って自分の目でいろいろ見てみたい。」

素晴らしいとしか言いようがありませんでした。

そして言葉通り唯一受けた第一志望の学校に見事合格。

それにしても4年生の時から受験勉強をやってきたのに、たった一校しか受けない、願書を出さないというお子さんの決断を支持されたご家庭もつくづく肝が据わっていらっしゃると思います。そういうご家庭だからこういうお子さんが育つのでしょう。

学童保育をやっていて良かったと思うのは、それぞれのお子さんが、どんどん自分の色に輝き出すのを目の当たりに出来ることですね。こうして晴れ晴れとした気持ちでお子さん達の新たなステージへの旅立ちを見送る事が私たちの何よりの喜びです。

みんな卒業してもどうか元気で。

中学に行ってあなた達の素敵な個性をもっともっと伸ばしてください。

幸せを祈っています。

2021年 春 

成城楓塾

加藤貴子 加藤すみれ