山の中の湧き水を見に行きました。苔むした祠の下からこんこんと湧き出す地下水。
発想も「湧く」と言いますが、子どもの発想もこんな感じなのかもしれないですね。
日常生活の中で、無意識のうちに感じたことや思ったこと、どこかで受けた刺激が、山の土の中をゆっくりとくぐり抜け、ある日地表に溢れ出してくる・・・時折、子どもたちの言葉や作品に、山の湧き水のような清澄さや、いつか力強い流れとなる可能性を感じ、心打たれる時があります。
「新学期の学級委員選挙に立候補したい。今のクラスをもっと良いクラスにしたいから!」
という女の子の言葉にも、夏の滝のような健やかな爽やかさを感じました。
子どもをあふれ出す地下水に喩えるなら、家庭や学校、周囲の環境は地下水を包容する山でしょうか。