私自身が子育てをしていた頃も、今ほどではないにしても「日本人はもっと英語をやらなければ!」という流れがありましたので
私も子ども達が小学校低学年の頃、新幹線に乗せて英語キャンプに行かせたり、英会話スクールの短期講習に通わせたりしていました。
大学入試において英語の比重はどんどん大きくなると聞いていたので、英語を早々にマスターしておけば何かと有利なのでは、と思っていましたし
小さい頃にゲームやアクティビティを通して楽しく「生きた英語」に触れる機会を持てば、何かとても良いことがあるのではないか・・・と、何の根拠もないことを漠然と考えていたのだと思います。
でも結果はかなり微妙でしたね。
ネイティブスピーカーのお兄さんお姉さん達と遊べて「楽しかった」と言って帰って来ましたが、(甘やかされてた感がありあり・・・)
英語に関しては単語をいくつか、ちょっと英語らしく発音出来るようになって来たくらい。それもしばらくするとすぐに忘れてしまって、唖然とするくらい何も残りませんでした。
周りのお友達も大体そんな感じだったと思います。
もっともっと熱心に、毎年お休みごとに海外のサマーキャンプに参加させたり、家での会話は英語、テレビ番組も全部英語!と頑張っていたご家庭を知っていますが
そうしたお子さん達が長じて英語が得意になっているかというと・・・バイリンガルでもありませんし、大学受験英語に関してもメリットはなかったような。
むしろやり過ぎは怖いのかなという印象さえあります。
もちろん、これは十数年前の話ですので、今はもっと良いメソッドが開発されているのかもしれませんが、
子育て中の親御さんに、素敵過ぎる夢を見させてくれるパンフレットやホームページが巷にあふれている昨今、私のこんな体験談も何かのご参考になればと思います。
我が家の場合、その後日本人の先生に、あえて会話だけでなく文法も含めた個人レッスンをお願いしました。私もレッスン内容をフォローし、英語の本を読み聞かせたりするようにしました。
カラフルな教材もなく、歌やダンスでノリ良く進むレッスンに比べると地味なレッスンでしたが、うちの子ども達の性格には合っていたようで、
数年かけてゆっくりとではありますが、英語で手紙を書いたり、自作の劇の台詞を英語で書き、役になりきって英語を話すというような事ができるようになっていきました。
この流れで英語に自信をもって中学に進学することができました。多読を始めたこともあってか入学早々、英語の先生に「帰国子女並みの英語力」と仰っていただき、嬉しく思った事を覚えています。
英語に関しては、いずれまた書きたいと思っています。
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